保育士になるには
保育士になるには、2通りの方法があって、ひとつは厚生労働大臣が指定する保育士を養成する学校やその他の施設で所定の課程・科目を履修して卒業する方法と、年に2回行われる保育士試験に合格する方法とがあります。
保育士試験は1次試験と2次試験があります。2次試験は1次試験合格者のみが受けることができます。
学校を卒業する方法では、最低でも2年間は学校に通学しなければいけないので、社会人が保育士を目指すとしたら、保育士試験を受験する方法が一般的でしょう。
保育士試験を受けるには、学歴に関して一定の制限が設けられています。
受験資格
- 学校教育法による大学に2年以上在学、または短期大学を卒業して、62単位以上習得した者。
- 平成3年3月31日以前に高等学校を卒業した者
- 都道府県知事から私悪を有すると認められた者
上記以外の方でも、受験資格がある場合がありますが、細かく条件が規定されているので、詳しくは一般社団法人 全国保育士養成協議会のホームページでご確認ください。
保育士試験の難易度
保育士試験は決して、難関資格ではありませんが、出題範囲が幅広く、1次試験の筆記試験は2日間に渡って、計9科目すべてで合格点を取らなければいけません。
過去に合格点に達した科目は、次回に免除されるので、複数年計画で保育士試験にチャレンジする人も少なくありません。
保育士試験の合格率
ここ2年の保育士試験の受験者と合格者、合格率を表にしてみました。
合格率は20パーセント台と、なかなか厳しい数値です。この中には、たとえば、1回目で4科目合格、2回目で残りの科目に合格した。みたいな人も含まれているので、1発で受かった人はさらに低いはずです。
ちなみに平成28年から全国的に保育士試験は、年2回実施されるようになりましたが、27年度は一部地域のみ2回実施だったので、この年のデータは1年分の合計になっています。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
平成28年4月 | 35,455人 | 7,817人 | 22.0% |
平成28年10月 | 35,255人 | 10,412人 | 29.5% |
平成27年 | 46,487人 | 10,578人 | 22.8% |
※厚生労働省のホームページデータから弊社で作成
試験内容
<1次試験:筆記試験>
- 社会福祉
- 児童福祉
- 発達心理学及び精神保健
- 小児保健
- 小児栄養
- 保育原理
- 教育原理及び養護原理
- 保育実習理論
<2次試験:実技試験>
- 音楽
- 絵画
- 言語
試験日
4月と10月
試験場所
全国各地で行われますが、保育関連の学校等が指定されるケースが多く、地域によっては行きづらい場所になってしまう場合があります。
試験は丸一日が二日間なので、場合によっては宿泊場所を確保することも検討した方が良いかもしれません。
受験料
12,950円
問い合わせ先
一般社団法人 全国保育士養成協議会
〒171-8536
東京都豊島区高田3-19-10
tel:0120-4194-82